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戻る SOLAS条約とVGM - 規制に関するガイド

SOLAS条約(海上人命安全条約)とVGM(コンテナ総重量確定情報):当社のグローバルな専門家チームが、輸送業者の港湾ターミナルにコンテナが到着する前に、すべての情報が提供されるよう徹底いたします。

お客様は世界各地に貨物を輸送していますか? 荷主は、正確かつ信頼性の高いコンテナ総重量を輸送業者に報告する義務があることをご存知ですか?

輸送コンテナの不正確な重量申告に起因する重大事故が続発していることから、国際海事機関(IMO)は業界の代表者と協力し、海上における生命の安全に関する条約(SOLAS)の一環として、信頼性の高いコンテナ総重量情報を確実に提供するための規則を採択しました。

この規則では、荷主はコンテナの総重量確定情報(VGM)を運航業者に提供する必要があります。これには、貨物重量、梱包のためのすべての機器や資材の重量、荷敷き、コンテナの自重量が含まれます。これらの要件は、サプライチェーンにおける関係者間のコミュニケーション、インフラ、プロセス全てに関わります。当社のグローバルに広がる専門家チームがお客様の規制手続きをサポートし、コンテナが輸送業者の港湾ターミナルに到着する前に、すべての情報が提供されるよう徹底いたします。

予約確認書に記載されているリンクまたはQRコードを用いて貨物情報にアクセスし、VGMの詳細情報をキューネ・アンド・ナーゲルに提出していただけます。この機能は、VGM専用セクションにご用意しています。

実施ガイドラインや規制内容は世界各地で異なります。

詳細については、以下をご覧ください。

さらに詳しい情報は? よくあるご質問をご覧ください。

詳細な情報が必要な場合は、当社のスタッフにお問い合わせください。


一般情報

SOLAS(海上人命安全条約)は、1912年のタイタニック号沈没事故を受けて1914年に締結された国際条約です。国際海事機関(IMO)は1948年以来、SOLASの開発・維持に携わっています。

VGM(総重量確定情報)とは、貨物の総重量(貨物重量、積載物/パレット/スキッド、荷敷き、固定材、コンテナ自重量)のことです。

荷主は、申告重量の責任者を特定する署名(電子署名も可)を付したコンテナ総重量情報(VGM)を海上輸送業者に提供しなければなりません。基本的に、コンテナが輸送業者の港湾ターミナルに到着する前に、この情報を輸送会社に提供する必要があります。

国際海事機関(IMO)または国連機関に加盟しているすべての国は、VGMを実施しなければなりません。この新規制を自動的に国の法律や規則として採用している国もあれば、追加要件を設けて実施している国もあります。

この要件は、安全上の理由から、荷主が正確で信頼性の高いコンテナ総重量情報を輸送業者に提供していることを保証するために必要であると考えられています。不正確な重量申告の結果として、これまでに人が負傷したり資産が損傷する事故が数多く発生しています。

SOLASの要件では、船荷証券に記載されている荷主は、海上輸送業者(「船長」)とターミナルオペレーター(「埠頭責任者」)に対して、梱包コンテナVGM(総重量確定情報)を提供する責任を負います。

非船舶運航業者(キューネ・アンド・ナーゲル)は海上輸送業者に対する荷主であり、したがって、実際の荷主から受け取ったVGMに基づいて輸送業者にVGMを報告する責任があります。

重量の計測

計測は2種類の方法が認められています。

  • 方法1:コンテナの梱包・封印が完了したのち、梱包されたコンテナの総重量を荷主自身、または荷主が依頼した第三者が計測します。
  • 方法2:荷主自ら、または荷主が依頼した第三者が、コンテナに梱包される内容物、つまりパレット、荷敷き、その他梱包・固定用資材を含むすべての重量を計測し、コンテナ風袋の自重量を合算して、コンテナ全体の総重量を算出します。

詳細な情報はWSC(世界海運評議会)のホームページに掲載されています。

コンテナの風袋重量は、コンテナの扉に表示されています。船会社の一部では、コンテナの重量に関する情報をホームページ上で公開しています。コンテナの修理の結果として、または木製床の濡れなどの理由により、コンテナの風袋重量が異なる場合があります。

法律上、コンテナはターミナルで計測することが可能です。しかし、すべてのターミナルが計測のための設備を備えているわけではありません。特にターミナルを通過するコンテナの膨大な量を考慮した場合、 港でのコンテナ重量計測は重大な混雑と遅延につながる可能性があるため、この点は常に考慮しておく必要があります。

要件

荷主からキューネ・アンド・ナーゲルにご提供いただく情報:

  1. コンテナごとのVGM
  2. コンテナ重量と会社情報を申告する責任者の署名(EDIの場合は名前の大文字表記)
  3. 関連所管(政府)当局から要求された場合の、追加情報および/または書類。

当社のVGMの締切期限は港によって異なります。これは、VGM規則の履行が海事を管轄する各国家(政府)当局に委ねられているためです。

当社ではアラート機能を通じてVGMの提出状況を常にモニタリングしており、「船積み不許可(do not load)」の可能性を回避し、VGMが確実に期限厳守で提出されるよう徹底しています。

VGMが提出されていない場合は、当社の海上貨物スタッフからお客様にご連絡いたします。

コンテナのVGMがなければ、輸送会社やターミナルオペレーターは梱包済コンテナを船積みできません。

責任およびプライバシー

当社が荷主に代わり荷主名義でコンテナの積み込みと計測を行う場合には、VGMを輸送業者に報告する義務と法的責任は、輸送業者の船荷証券またはSWBに記載されている実際の荷主が負う事になります。荷主に対する当社の責任は、荷主との契約条件および/または別途合意した顧客契約に基づいて制限されます。

荷主による要件遵守の責任は、米国沿岸警備隊および英国海事沿岸警備庁などの政府機関/当局が負っています。

ブロックチェーンは継続的に増加するタイムスタンプが付与された記録のリストであり、「ブロック」と呼ばれる単位で記録保存され、構造化されます。当社は、ブロックチェーンの自然な特徴である不変性とトレーサビリティに加えて、機密性、データプライバシー、個人特定情報の規制など、業界のあらゆる要件を厳密に満たすようなVGMブロックチェーンソリューションを設計しています。そのため、VGM関連情報のプライバシーは常に保証されています。

イタリアの港からの出荷の場合、荷主は当社ポータルの「電話」および「Eメール」欄に記入して、追加の連絡先情報を提供しなければなりません。また、方法1(計測方法)が追加選択されている場合、荷主は「スケール」欄に計測に使用したスケールのIDを入力する必要があります。