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戻る 中国南部の港湾混雑状況について

新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大を封じ込めるための措置として、2021年5月25日から31日まで中国の塩田港が閉鎖されました。これにより塩田を経由する膨大な貨物のバックログが発生し、港湾内は非常に混雑しており、さらに多くの待機船舶も発生しています。

塩田港の一部は現在再開されていますが、労働力および貨物処理能力は以前と比較して30%のレベルにすぎません。また、衛生管理対策として港湾スタッフとトラック運転手の港への入場が制限されています。
 
この結果、多くの船舶が塩田を抜港したり、中国南部の代替港を利用しています。南沙、蛇口、香港の各港は、塩田からの未処理分貨物に対応する十分なキャパシティがありません。さらに複雑な税関手続きにより、貨物を別の港に輸送する能力には限界があります。
 
これらの影響から、マーケット全体が貨物のバックログ、船舶の遅延、抜港、そして過大なスペース需要などの問題に直面しています。塩田の問題は、運賃の高騰やスペース不足の問題に多大な影響を与えています。港が通常の営業を再開した場合でも、貨物の急増や中国南部への空コンテナの中断などにより、さらに2〜5週間は問題がさらに深刻化する事が予想されます。この問題は世界中に波及し、あらゆる業界で少なくとも2〜3四半期は影響が残ると予想されます。
 
塩田の状況についてはオンラインツールの seaexplorerを通じて最新情報を確認する事ができます。ここでは情報が毎日更新されており、影響を受けている船舶の状況や港湾の情報、そして一般的なニュースを見る事ができます。
 
下記のようなseaexplorerの実際の画面でバナー上のリンク(Read at the source)をクリックすると、書面での最新情報もご確認いただけます。なお、これらの情報は全て英語での提供となりますので、ご了承のほどお願いいたします。